2010年6月23日水曜日

闇の列車、光の旅








闇の列車、光の旅 ★★★★★


おそらく今年一番の傑作になると思う。

日系アメリカ人であるキャリー・ジョージ・フクナガ監督が、

撮ったこの映画は、移民をテーマにした作品だ。

だが、この映画のテーマ性は、

単なる移民に留まらず、貧困、ギャング、殺人、レイプ、ドラッグ…

あらゆるところに食指を伸ばしている。

なぜなら、上記の個別的なテーマは、しかし、複雑に絡み合っていて、

個別に語ったところで、あまり意味をなさない。

そして、それらが複雑に連なりながら、負のスパラルをつくりあげる。

中米ホンジュラスとメキシコからテキサスを目指すその旅は、

死と隣り合わせの危険な旅だ。

悪魔と"光"の旅。

音楽がすっごく最高です。

後、ギャングのタトゥーがくそカッコイイ!

Mara Salvatrucha