男にジェーン・オースティンの小説が書けるとは思えないし、女にアーネスト・ヘミングウェイの小説が書けるとも思えない。それとおなじ意味で、ジェイムズ・ティプトリー作品の筆者は男性だと、わたしは信じている。
—ロバート・シルヴァーバーグ
ジェイムズ・ティプトリー・Jrは、女性である。
そして、この作者、経歴が凄まじい。
この作品は、短編集で、
他星異種の生物の物語が多い。
- すべての種類のイエス
- 楽園の乳
- そしてわたしは失われた道をたどり、この場所を見いだした
- エイン博士の最後の旅行
- アンバージャック
- 乙女に映しておぼろげに
- 接続された女
- 恐竜の鼻は夜ひらく
- 男たちの知らない女
- 断層
- 愛はさだめ、さだめは死
- 最後の午後に
泣ける。すげぇ泣ける。
蜘蛛に似たエイリアンの愛と本能の物語。
「人間というのは、夢を実現させて、その夢に殺される 動物だ」—最後の午後に